錫蘭（セイロン）浪漫 幻のスリランカコーヒーを復活させた日本人
26/07/2023
たった一人で絶滅したコーヒーを蘇らせた男の苦闘を描いたノンフィクション
紅茶の一大産地として名高いセイロン（現スリランカ）はかつて、世界第３位の輸出量を誇るコーヒーの産地だった。
「150年前に世界中の人々を魅了した、スリランカならではの野趣あふれるコーヒーをこの手で甦らせたい」。
熊本県で有機無農薬コーヒーの輸入・販売を手がけるナチュラルコーヒー代表・清田和之は、現地の人々にさえ無謀だと笑われながら、20年かけてスリランカ産業の一つにまで育て上げ、貧困にあえぐ人々にフェアトレードで富と幸福をもたらした。
そしてついにはスリランカ政府まで、清田の熱い思いに動かされた…。
もくじ
第1章 2002年6月 ブラジルにて
第2章 2004~2006年 スリランカへ
第3章 2006~2009年 コーヒー工場の完成
第4章 2010~2017年 大志を抱く青年たち
第5章 2017~2022年 KIYOTAの名を冠して
第6章 2022年~ 絶望と再生のスリランカ
著者プロフィール
1974年広島県生まれ。生活情報誌の編集部、福祉情報マガジン「ariya」の創刊・制作に携わりフリーランスに。ライターとしてフェアトレード、福祉、ジェンダー、労働問題などの取材・執筆活動を行っている。福岡市在住。
清田和之（きよたかずゆき）
株式会社ナチュラルコーヒー 代表
1946年熊本県生まれ。幼稚園経営の傍ら、1994年に有機無農薬コーヒーの輸入・販売を行う株式会社ナチュラルコーヒー（熊本県熊本市）を設立。2004年、NPO法人日本フェアトレード委員会を立ち上げ、スリランカコーヒーの復活に尽力。その熱意と行動力はスリランカ政府をも動かし、いまや国を代表する産業にまで育て上げた。