現地情報から読み解くふるさと福島
05/02/2017
平穏な日常生活に戻す努力が原発事故を防ぐ!
「地域社会の崩壊」をもたらした福島第一原発事故。復旧・復興はどこまで進んでいるのか。
2011年3月11日を徳島で迎えた著者は、何かできないかと2012年末に福島へ戻る。そして、地元マスコミの報道や豊富な資料から、福島の現状をあぶり出していく。
福島原発事故は、人の置かれた状況(場所、年齢、健康度や職業など)によってさまざまな異なる実害を与えた。影響を受けた全ての人びとが平穏な日常生活を営むことができるように力を尽くしきることが、原発事故を防ぐ力となる。そのため、現地が伝える実態及び事象が意味する客観的な情報を紹介する。
もくじ
序章 東京電力福島第一原子力発電所の事故の概要
第1章 人びとの生活と願い ―新たな「収束宣言」がもたらすもの
第2章 原子力発電所爆発から5年の福島の人びと ―資料編
第3章 政府と東京電力の体質
第4章 つきない住民の思いと今後の見通し
第5章 福島事故現状から原発再稼働を考える
著者プロフィール
佐藤政男(さとうまさお)
メタルバイオサイエンス研究会会長
福島県相馬市生まれ。相馬高校卒、東北大学薬学研究科博士課程修了、薬学博士。
福島県立医科大学公害医学研究室助教授(現:生体情報伝達研究所生体物質研究部門)、徳島文理大学薬学部教授および教育センター副センター長を経て、現在は福島市在住。
書籍情報
著者:佐藤政男